白い手
昨日のこと。
「ただいまー」と習慣に従って声を出しながら居間にはいると、誰もいない。
一瞬遅れて、コタツ布団の中から白い手がスッと伸びてきた。
色白の手。
指が長く、爪も細長い形。
それはゆっくりと指先を私のほうに向けた。
「・・・なんだ、妹②か。お帰りー」
まぁ、心霊現象でもなんでもない。
某山ん中に下宿中の妹②が帰って来ていただけである。
コタツに潜り込み、気配を殺し・・・手だけを出した。それだけ。
「コタツに潜ってないで、出てきなよー。私とお父さんが座れないから」
淡々としたやりとりは、いつも通りである。
コレが妹①とかなら、もう少しビビッた対応をするのかもしれないが。
とゆうわけで、大学生は春休み突入。
妹②の帰宅にともない、我が家はまた騒がしくなるのであった。
0 Comments:
Post a Comment
<< Home